writelnwrite

前の章では、writelnが括弧内の文字列を受け取り、その文字列を出力することを学んだ。

実際に動作するプログラムの部分は関数と呼ばれ、その動作を完了するために必要な情報はパラメータと呼ばれる。このような情報を関数に渡すことを、パラメータ値の渡しと呼ぶ。パラメータは、括弧で囲み、コンマで区切って関数に渡す。

注釈: パラメータという用語は、概念的なレベルで関数に渡される情報を指す。プログラムの実行中に実際に渡される具体的な情報は、引数と呼ばれる。技術的には同じではないが、ソフトウェア業界ではこれらの用語はしばしば同じ意味で使用される。

writeln関数は複数の引数を受け取ることができ、それらを同じ行に順番に表示する:

import std.stdio;

void main() {
    writeln("Hello, World!", "Hello, fish!");
}

同じ行に表示する必要がある情報が、すべてwritelnに渡すことができない場合がある。そのような場合、行の最初の部分はwriteによって表示され、行の最後の部分はwritelnによって表示される。

writeln次の行に進み、writeは同じ行に残る:

import std.stdio;

void main() {
    // まず、利用可能なものを表示しよう:
    write("Hello,");

    // ... この時点でさらに操作があるものと仮定しよう ...

    write("World!");

    // ... そして最後に:
    writeln();
}

writelnをパラメーターなしで呼び出すと、現在の行を完了するか、何も書かれていない場合は空白行を出力する。

//で始まる行はコメント行または単にコメントと呼ばれる。コメントは、プログラムの動作に影響を与えないため、プログラムコードの一部ではない。その唯一の目的は、プログラムのその特定のセクションでコードが何をしているかを説明することだ。コメントの読者は、後でプログラムコードを読む可能性のある人全員で、最初にコメントを書いたプログラマーも含まれる。

演習
  1. この章の2つのプログラムは、文字列の間にスペースを入れずに表示する。引数の間にスペースを入れて、"Hello, World!"のように表示するようにプログラムを変更しよう。
  2. writeに複数のパラメーターを指定して呼び出そう。